公共・協同経済研究情報国際センター日本支部
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2021-1book タイトル:モビリティと地方創生

次世代の交通ネットワーク形成に向けて

著者:切通 堅太郎・西藤 真一・野村 実・野村 宗訓 著

航空・空港、鉄道などのネットワーク型のインフラ産業では,民営化と規制緩和による柔軟で効率的な運用が模索されてきました。人口減少の進む地域では、官民に加え住民も参画することによって,MaaSなどの新たな取り組みが始まっています。eコマースにより増大する物流や新型コロナに伴う観光の変容,近年の脱炭素化に即したドローン・電気飛行機など次世代型の交通にも言及しました。モビリティの重要性と今後の課題を整理した上で,激変する交通のダイナミズムを地方創生の活力につなげる方策を探っています。

本書の構成は以下の通りである。第Ⅰ部 航空自由化後の地方空港改革 第1章 LCCのもたらしたインパクトと期待、第2章 空港民営化の多様性と実効性、第3章 「地方空港」の実態と有効活用策、第Ⅱ部 鉄道民営化と地方路線の維持方策 第4章 鉄道のあり方を模索する日英の課題、第5章 日本の鉄道廃止路線のケーススタディ、第6章 旅行者にとっての鉄道とモビリティ、第Ⅲ部 地方における多様なモビリティの模索 第7章 中山間地域のモビリティの現状と課題、第8章 MaaSの発展によるモビリティの変革、第9章 ユニバーサル社会の実現に向けた多様なモビリティの展開、第Ⅳ部 物流・観光の変容と次世代技術のインパクト 第10章 欧州郵便事業者の物流・バス会社化、第11章 新型コロナ後の観光と地方ネットワーク、第12章 次世代技術導入で激変するモビリティ