公共・協同経済研究情報国際センター日本支部
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国際公共経済学会 第35回研究大会

大会テーマ:

ポスト・コロナの新しい社会経済システムの構築
―公民の役割分担を踏まえて―

 

日  程:2020年12月12日(土)9:00~18:00
開催方法オンライン開催(Zoomによるオンライン・リアルタイムで実施)
大会主催校:中京大学 https://www.chukyo-u.ac.jp/

大会実行委員会
実行委員長 齊藤 由里恵(中京大学)
実行委員 <五十音順>
 穴山 悌三(長野県立大学) 伊藤 昭浩(名古屋学院大学) 釜田 公良(中京大学)
 松原  聡(東洋大学)

大会趣旨
 本学会においては、1986年の第1回研究大会から、公共性の転換、新しい公共、人口減少時代での社会システムの在り方等、産官学において、時代の変化にどのような対応が求められるかを探ってきた。その間、阪神淡路大震災、東日本大震災が発生し、日本の経済社会に大きな打撃を与えた。これらの災害を契機に日本経済社会の制度的な問題点も浮き彫りにされてきたことから、震災復興のための政策や関連する諸課題への対応についても議論を重ねてきた。このように本学会では、未来を見据えた議論と共に、足元の重要な出来事についても問題意識の共有と、関連諸課題の解決に向けた議論を交わしてきた経緯がある。
 今般の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、多くの国で、社会経済システムに大きな影響を与えている。
 日本においては、上記の災害をはじめ、近年、大型台風、水害等、甚大な自然災害が各地で発生し、社会・経済のインフラやシステムの脆弱性が指摘されている。ハード面に関しては、強靭化対策が求められ、予算化されている面もあるが、他方でソフト面に関しての進展はほとんどみられず、意識の変化も一時的なものであったとの見方がある。しかし、コロナ禍については、過去の震災等とは異なり、生活や働き方などの意識にまでその変化が及んでいるとの指摘もある。たとえば、日本政府の緊急事態宣言の発令から外出自粛が求められると、多くの企業においてテレワークが加速した。
 一方で、テレワークの導入には企業規模による格差も見られる。また、実店舗からEC利用、電子マネーの利用と消費のデジタル化は、これまで利用が少なかった層にまで加速し、消費の質、消費行動は大きく変化している。
 大学等の教育機関においても、構内の立ち入り制限がされ、学生の移動、集合を避けるべくオンライン授業が実施されているが、ICTの進展においてもなかなか進まなかったWebを用いた講義はここにきて一気に普及し、仮にコロナ禍が一段落した後も然るべき形でその一部が残るのではないかとも言われている。
 また、国や地方自治体の財政出動もかつてない大規模で行われている。令和2年度一般会計では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療体制強化、雇用の維持、事業継続のため第1次補正予算(25.7兆円)、第2次補正予算(31.9兆円)がこれまでにない規模で組まれた。各地方自治体でも感染拡大の防止、地域産業の継続のため、財政調整基金の取り崩しや予算の組み換え等が行われている。このような中で、日本をはじめとして、世界の国々は新型コロナ感染防止策を取るとともに、大きく低迷する経済の活性化に取り組んでいる。

 コロナ禍を経験した我々の社会経済システムは、果たしてどのような方向に向かうのか。そして我々はその社会経済システムの変容をどう捉え、どう対処していくべきなのか。本大会では、世界の政策動向などを念頭に、ポスト・コロナのサステイナブルな社会経済システムの構築ついて、公民の役割分担を踏まえて考察したい。

第35回研究大会実行委員長 齊藤由里恵(中京大学)

 

大会プログラム(案)

2020年12月12日(土)9:00~18:00

 8:30~  受付
 9:00~12:00 一般報告Ⅰ 9:00~10:45

座長:藤井大輔(東京交通短期大学)

9:00~9:35
齋藤長行(東京国際工科専門職大学)
OECDインターネット青少年保護勧告の進展の評価に関する研究
討論者:菊池映輝(国際大学)

9:35~10:10
藤木秀明(東洋大学)
ソーシャル・インパクト・ボンドにおける資金調達の概念整理と分析
討論者:佐野修久(大阪市立大学)

10:10~10:45
大島哲也(東洋大学PPP研究センター)
Value For Time 自由時間を延ばすことにインセンティブをもたす政策の影響
討論者:畑正夫(兵庫県立大学)

 

一般報告Ⅱ 10:50~12:00

座長:今村肇(東洋大学)

10:50~11:25
小熊仁(高崎経済大学)、西藤真一(島根県立大学)、福田晴仁(西南学院大学)
沖縄県内離島航空輸送に対する経済価値の評価に関する研究:宮古~多良間線の事例
討論者:渡邉亮(交通経済研究所)

11:25~12:00
陳奕均(東京大学未来ビジョン研究センター)
Local technology in niche empowerment: The case of solar photovoltaics in Japan
討論者:穴山悌三(長野県立大学)

奨励賞報告

 

9:00~9:50
薗諸栄(追手門学院大学大学院経営・経済研究科)
ワーケーションの推進による自治体IT 産業誘致政策 ー和歌山県における事例研究一
討論者:西藤真一(島根県立大学)

9:55~10:45
青山光彦(京都大学大学院地球環境学舎)
自治体主導の地域エネルギー事業の事業化要因分析及び展開・普及に向けた政策研究
討論者:花田真一(弘前大学)

10:50~11:40
寺田裕佳(大阪市立大学大学院創造都市研究科)
ケニア・カクマ‐カロベイエイ地域における難民・移民対策にかかる参加型地域計画の意義と影響
討論者:山田航(名古屋学院大学)

 12:15~13:00 理事会
13:15~13:30  会長挨拶、主催校挨拶
 13:30~15:00 シンポジウム 13:30~16:50  共催:中京大学経済研究所

 シンポジウムⅠ

 「withコロナ時代の大学教育 ーオンライン講義は何をもたらしたのかー

 コーディネーター:松原 聡(東洋大学)

 パネリスト:
  柴山 昌彦(前文部科学大臣・自由民主党幹事長代理)
  中村伊知哉(iU(情報経営イノベーション専門職大学)学長)
  松下 佳代(京都大学)

 15:20~16:50 シンポジウムⅡ

 「コロナ危機の情報、社会と公共経済

 コーディネーター:西田 亮介(東京工業大学)

 パネリスト:
  飯田 泰之(明治大学)
  岩満 賢次(岡山県立大学)
  原木万紀子(埼玉県立大大学)
  山口 真一(国際大学)

 17:00~18:00 総会・表彰

 

 

大会参加のご案内

本研究大会は、Zoomによるオンライン・リアルタイム形式で開催します。

大会1週間前(2020年12月5日)に「大会参加案内」ページを開設します。本大会には、ZoomのミーティングURLが掲載されたこちらのページからご参加ください。

また、オンライン開催される本大会への参加は本学会員に限るため(シンポジウム除く)、同ページへのアクセスは会員限定(要パスワード)とし、各セッションでの報告資料等も同ページに掲載します。

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